【2011.3.11】
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誰もがこの数字を耳にすると思いだす
あの悲しい出来事━━━━━・・・‥‥
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14:46
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午後の授業の最中であろう
学校に通う多くの子どもたち。
お昼休憩が終わり午後からまた頑張ろうと
拍車をかけているであろう
多くの仕事をしていた人たち。
家の中や外で
のんびり過ごしていたであろう多くの人たち。
何も変わらない金曜日の午後であった
はずだった。
それは突然、来た___________。
強い揺れを感じながら
立つ事が出来ないまま
【津波が迫っています。
高台に避難してください】
聞こえてきた言葉。
誰もが、少しくらいだろうと思っていた。
しかし、現実は違った。
高台に登ってから約数分後
津波が押し寄せてきた。
しかも、想像していたよりも
はるか高い津波が。
きっと、現地の人たちは思っただろう。
ありえない、と。
津波はそのまま街を飲み込む。
家や車は流され
元々そこが海であったかのように。
周りでその光景を見ている人は泣いていたり
ショックのあまり声が出なかったり
現実を受け止めることができず笑い出したり。
10年経った今でも昨日の事のように思い出す
現地の人たち。
そんな人たちの気持ちや実際に起こった地震、
津波を子どもたちに少しでも知ってもらおうと
いのちの授業を行いました。
はじまりの会からメニューを見て
いつもとは違うと気づく子どもたち。
普段、座ってお話を聞くのが
難しい子どもたちも
すぐに椅子に座って注目してくれました。
まあコーチが
「今日は何の日でしょう?」と質問をすると
答えが返ってきました。
「大きい地震があって、津波来てんで~」
「家とかバラバラになっててん」
まだ生まれてもいない子どもたちから
聞こえてきた言葉。
全く知らない子どもたちは
少し緊張した様子で座っていました。
初めに実際の地震中の家の中の様子を
子どもたちと見ました。
家の中が崩れていくのを見て
「怖い…」と少し震えながら
気持ちを伝えてくれる子ども。
少し涙目になる子ども。
とても集中しながら
この後どうなるんだろうと
緊張した様子で見ていました。
次に見たのは、空撮映像。
津波が町に押し寄せてくる様子を見ました。
子どもたちは、驚いた顔をしていました。
2つの映像を見た後に
子どもたち一人ひとりに
感想を聞きました。
「怖い」
「家の中ぐちゃぐちゃだった」
「田んぼとか家のところに水流れてた」
・・・
頑張って言葉にして伝えてくれていました。
最後に、地震が起きたらどうすればいいのか
対策についての動画を見ました。
「これ知ってる!」
「避難訓練の時にやった」
・・・
いろんな意見を言ってくれる
たくさんの子どもたち。
動画の後には、実際に椅子を頭に被って
実演してくれていた子どももいました。
そして休憩の後には、
みんなで復習しました。
みんな動画で見た内容は
しっかり覚えてくれていました。
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未だに避難生活を余儀なくされ
故郷に帰れない人たちは
大勢いらっしゃいます。
あの日の出来事が頭から離れず
今も苦しんでいる人たちもいます。
私たちに少しでもできること。
まずは、この事実を
伝え続けること。
それが私たちができることだと
私は思っています。
被災に遭った人たちが
少しでも笑顔になれることを
心から願っています。
的場(うたコーチ)